第20回オープンソーステクノロジー勉強会＠GREE

GREEさんのオープンソーステクノロジー勉強会に行ってきました。
今回は、Plan 9ネタです。
Plan 9は名前を知っているくらいだったので、とても興味深かったです。

「すべてがファイル」という思想の元、ベル研で開発された分散OS。
メイン開発者はGoogleへ移動している。

特徴
- すべてがファイル(プロセス生成、ネットワークアドレス、共有メモリは例外)
  - 資源はパス名を持つ
  - バイトストリーム(open,read,write,close)
- 9Pプロトコル
- プロセス毎の名前空間
アーキテクチャ
- 共有メモリ型SMPマシン、ファイルサーバ、ターミナル(WS or PC)などで構成され、資源へのアクセスは共通なプロトコル(9P)を使用
- 1台のマシンでも構成可能
UNIXに与えた影響
- procファイルシステム
- ダンプファイルシステム
- ユーザレベルファイルシステム
- rfork, cloneシステムコール
- プロセス毎の名前空間
- ユニオンディレクトリ
- UTF-8
重要なアイデア
- UNIX カーネル = I/Oの多重化装置
- Plan 9 カーネル = サービスの多重化装置
その他
- ロゴの名前は、Glenda*1
  - デザインは、Rob Pikeの奥さん
- rootユーザは存在せず、ホストオーナーという考え方
- echoクライアントが、catとechoで実装できる(echoサーバにはlistenを使う)
- 使えるコマンドは、Version 6 UNIXコマンドと独自コマンド
- /procもマウントできる