KVMのOSイメージファイルのパフォーマンス調査
前回、ゲストOSのインストールがやたら遅く、ノンスパースなrawファイル使ったら速くなったよ的なエントリーを書きましたが、KVM環境を再構築してゲストOSインストールしてみたら、どのファイルフォーマットを使っても、体感的にはあまり変わりませんでした。
ということで、ファイルフォーマットでI/Oパフォーマンスがどのくらい違うかベンチマークしてみました。
結論から言うと、なぜかddコマンドで作成したノンスパースなrawファイルが激遅という、想定外の結果となりました。
なぜ、こんなに差が出てしまったのか、原因は不明です。
(ベンチマーク方法)
以下のフォーマットでインストールしたゲストOS毎に、ddコマンドで10GBのファイル作成*1を3回実施し、その平均値を比較する。
ddコマンドによるファイル作成は、1回毎にゲストOSイメージファイルをOSインストール直後の状態に戻して行う。
(環境)
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- ホストOS
- Debian GNU/Linux (Sid/AMD64)
- Kernel: 2.6.32-3
- KVM: 0.12.3+dfsg-4
- ゲストOS
- Debian GNU/Linux (Lenny/AMD64)
- CPU: 1
- MEM: 1024MB
- Disk Space: 20GB
- ホストOS
(ベンチマーク結果)
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- raw(sparse)形式: 78.7 MB/s
- raw(non-sparse)形式: 49.7 MB/s
- qcow2形式: 61.9 MB/s
*1:$ dd if=/dev/zero of=test-file bs=1M count=10240