楽天テクノロジーカンファレンス2009@楽天タワー

今年も楽天テクノロジーカンファレンスに行ってきました。*1

特別講演(よしおかさん)

なかから見た楽天と勉強会のお話。

  • 様々な文化の衝突がある
  • 組織が肥大化すると、蛸壺化・横串のコミュニケーションが難しくなる
    • 志でドライブする社内コミュニティ(勉強会)で何とかする
  • 「勉強会をするメリット > デメリット」(勉強会の法則)なら、開催すべき
    • だいたいメリットの方が大きいのでは
  • 技術は会社のものではなく、社会のもの
    • 社会を良くしていく価値観
  • 解ける問題ではなく、解くべき問題を解く

列指向データベースについて(PFI 太田さん)

  • 列指向データベースとは?(列指向DBと行指向DB)
    • 列指向DB
      • 列単位で連続してストレージに配置
      • 多数の行に対する処理が得意
      • 圧縮率が高い
    • 行指向DB
      • 行単位でストレージに配置
      • 少数の行に対する処理が得意
  • 列指向データベース
    • SybaseIQ(SQLインタフェース)
    • Vertica(SQLインタフェース)
    • MonetDB(SQLインタフェース)
    • BigTable
    • Cassandra
    • hBase
  • 圧縮方法
    • Null Suppression
    • Dictionary Encoding
    • Run-length Encoding
    • Bit-vector Encoding
    • Heavyweight Compression
  • 圧縮したままで操作可能なオペレーションでは、演算回数が減る

ROMAについて(楽天 西澤さん)

  • 背景
    • 情報爆発
  • ROMA
    • Ruby実装の分散KVS
  • 特徴
    • 動的にスケールアウト
    • 障害耐性が高い
    • memcachedに互換なデータアクセス
    • プラグイン機構による拡張が可能(コマンド拡張とか)
  • その他
    • ファイルストレージ実装の差し換えが可能(デフォルトは、Ruby Hash)
    • ノンストップのバージョンアップ(冗長度が高い環境かつ軽微なバージョンアップ)
    • 新規ホスト追加時のオーバーヘッドの軽減
  • Githubへソースを公開した


その他、三木谷さんの基調講演や楽天エンジニアの方々のセッションがありました。
また、各社CTOによるパネルディスカッションは、緩い感じの中にも勉強になることがたくさんありました。
事務局の皆さん、参加された皆さん、お疲れ様でした。


【楽天】テクノロジーカンファレンス2009|開催概要