クラウド化する世界

昨今流行のクラウドコンピューティングを電力産業の発展になぞらえ、クラウド化するとどうなるのか、ビジネスモデルはどう変わるのかを論考したものである。
クラウド化の動きは急激に進むのではないかと思わせる反面、実際に企業システムがクラウド化するには暗黒面(情報保護やセキュリティetc)を解決しなければならないだろう。
しかし、電力産業がユーティリティ化によりサービス形態が拡大したように、クラウドコンピューティングがもたらすメリットは大きい。
IBM創業者トーマス・J・ワトソンの「世界にコンピュータは5つあれば足りる」という発言も、間違いではないかもしれない。


クラウド化が急激に進むか、バズワードとして終わるか分からないが、本書の原題"The Big Switch"が表すように大きな転換期にあるのは間違いない。