
おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由 (アスキー新書)
- 作者: 中島聡
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 2008/03/10
- メディア: 新書
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ブログはたまに見ているが、中島氏については無知でした。
まず、Windows95/98やIEを開発したり、ゲイツ・クローンの一人だったことに驚いた。
ユーザ・エクスペリエンスを「おもてなし」と位置付け、Appleの躍進やGoogleによるYoutube買収を分析している。
既にブログに書いた内容を再収録しているようだが、たまにしか著者のブログを見ない私には大変勉強になった。
なぜSonyにiPodが作れなかったのか、なぜインターネット分野においてMicrosoftはGoogleに負けているのかが
分かりやすく分析されている。
本書を通じて印象に残ったのは、「床屋の満足」という言葉である。
私もエンジニアとして、「床屋の満足」には気を付けようと思った。
フルスペックのものを追求するのではなく、「おもてなし」を第一に考えることで、
本当に必要なもの(機能)が見えてくるのではないだろうか。
本書の半分以上を占める特別対談では、ひろゆき氏、古川氏、id:umedamochioのインターネット・Microsoft・Googleに対する
考え方の違いが面白い。
是非、著者の書き下ろしが読んでみたい。