シリコンバレーから将棋を観る -羽生善治と現代-

本書を読んで、現在の混沌とした情報化時代をサバイバルするためのロールモデルが、本書に登場する4人の棋士(羽生、佐藤、深浦、渡辺)だと強く感じた。
彼らの将棋に対する情熱・思いは、業種を問わず仕事をしていく上で非常に大事なことだと思った。
本書は、将棋というフィルタを通しているが、id:umedamochioが過去の著書で述べてきたことのエッセンスが凝縮されている。
私はほとんど将棋が分からない*1が、将棋やプロ棋士の生き方に非常に興味をもった。


(読書メモ)

  • 「知の高速道路」を走りきった先の大渋滞をいかに抜け出すか。直感(野生の勘)のようなものが重要になる?
  • 得意戦法は持たない、オールラウンドプレイヤー思想。どの戦法にも高いレベルで精通している必要がある。
  • 創造性以外のものは簡単に手に入る時代に、コモディティ化しないものを身に付ける努力が大事。
  • 答えがないときに、何をすべきか。
  • 「超一流」=「才能」*「対象への深い愛情ゆえの没頭」*「際立った個性」


*1:小学生の時、遊びでやった程度である。今となっては、ルールも駒の動きも覚えていない><