Solaris10 5/08のインストールとZFS設定
Solaris10 5/08がリリースされていたので、インストールしました。Companion CDはないようです。
インストール
ディスクスライス構成は、以下のとおり。
/dev/dsk/c1t0d0s0 / swap /dev/dsk/c1t0d0s7 /export
ZFSとは
以下のような特徴があります。
ZFSの設定
今回は/export/homeをZFSとして利用できるように設定しました。
(1) /etc/vsftabから/export/homeのマウント設定をコメントアウト
(2) /export/homeのアンマウント
# umount /export/home
(3) プールの作成
# zpool create -f zfspool c1t0d0s7
(4) プール上にファイルシステムを作成
# zfs create zfspool/home
(5) プールのマウントポイントを設定
# zfs set mountpoint=/export/home zfspool/home
(6) ファイルシステムの確認
# zfs list NAME USED AVAIL REFER MOUNTPOINT zfspool 189K 24.5G 24.5K /zfspool zfspool/home 75K 24.5G 26.5K /export/home # zpool status pool: zfspool state: ONLINE scrub: none requested config: NAME STATE READ WRITE CKSUM zfspool ONLINE 0 0 0 c1t0d0s7 ONLINE 0 0 0 errors: No known data errors
ここまでで、/export/homeがZFSとしてマウントされました。
ユーザのホームディレクトリを作成する場合は、上記(4)(5)のコマンドで作成します。
(7) user1のホームディレクトリ作成
# zfs create zfspool/home/user1 # zfs set mountpoint=/export/home/user1 zfspool/home/user1 # zfs list NAME USED AVAIL REFER MOUNTPOINT zfspool 189K 24.5G 24.5K /zfspool zfspool/home 75K 24.5G 26.5K /export/home zfspool/home/user1 48.5K 24.5G 26K /export/home/user1
スナップショットの取得
/export/home/user1のスナップショットをsnapshot1という名前で取得します。
スナップショットをロールバックした時に分かりやすいように、適当なファイルを作成しました。
# zfs snapshot zfspool/home/user1@snapshot1
スナップショットが作成されたか確認します。
# ls /export/home/user1/.zfs/snapshot snapshot1 # zfs list -t snapshot NAME USED AVAIL REFER MOUNTPOINT zfspool/home/user1@snapshot1 22.5K - 24.5K -
スナップショットのロールバック
作成したテストファイルを削除します。
スナップショットのロールバックには、ファイルシステムのアンマウントが必要です。
ロールバック後、再度マウントします。
# zfs unmount /export/home/user1 # zfs list # zfs rollback zfspool/home/user1@snapshot1 # zfs mount -a
削除したファイルがロールバックされていることを確認します。