本書はOSSの概念や導入事例の紹介に留まらず、技術的なトピック(RDBMSのクラスタやベンチマーク結果)も扱っている。
OSSに否定的な人や初心者には、オススメできる書籍ではないだろうか。
(新書サイズで値段も手頃なので、お得感がある。ページ数も手頃なのでサクサク読めます。)
以下、重要だと思った事。
・OSSのメリットは無償であることではなく、ソースコードが「自由」であること。
→当たり前のことですが、IT投資決定者には分かってもらえてないと思うので。
・技術者は「自律できる技術」が必要。
→「自律できる技術」とは、自ら情報を収集し、自ら検証し、自らソースコードの解析を行うといった技術のこと。
・SI企業(OSSを利用、提供する企業)は、高い技術が必要。
→ソフトハウスに頼らないサポートをすることで、独自のビジネス展開が可能。
※商用ソフトウェアのサポートにありがちな、「このバージョンでは対応していない」等からの脱却。
「あなたの技術は、ソフトハウス(開発元)に依存していませんか?」

- 作者: 濱野賢一朗/鈴木友峰
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2007/05/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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